寝がけの心がけ

少し前に、鹿児島大学 奥 健一郎 教授 の講演を聴く機会がありました。
短い時間にも関わらず、たくさんの有意義な話を聴くことができました。その講話の中に、
人間の脳の中にある「実在意識と潜在意識」についての話がありましたので、その部分を少し
だけ紹介します。皆様にも役に立つのではないかと思います。

人間は見聞したり、感じたりしたことを脳の中に蓄積させて行きます。人の脳は、実在意識
潜在意識部分に分けられます。私たちが活動している時に、意識して使っているのは実在意識
部分です。ところが、脳の大部分は潜在意識が占めており、私たちは潜在意識によって無意識に
判断し行動しています。

自動車の運転を例に考えてみましょう。

皆さんが運転免許を取得して、初めて路上で運転した時のことを思い出して下さい。最初は、
誰しも、ハンドルをしっかりと握りながら、車の前方、後方あらゆるところに目を凝らしながら
運転していたのではないでしょうか。しかし、車の運転に慣れるにつれて、以前ほど意識を集中
することなく、ほとんど無意識(潜在意識)に近い状態で、
スムーズに運転ができるようになります。

ですから、潜在意識の中に正しい考え方や情報を入れておくことが、人間の行動に大きく
影響して行くという訳です。
正しい判断や行動が無意識でできるようになるためには、先ずは事象を正しく見ることです。
そして外部の情報を有意注意で、取捨選択し意識の中に取り入れることが大事です。
例えばマスメディアによってもたらされる様々な情報を見るがまま、聞くがままに
受け入れていると、マイナスの意識が潜在意識の中に知らず知らずの蓄積されることになります。

潜在意識を浄化する方法として、

1 外部の情報を有意注意で取捨選択すること。
2 寝がけに、心がけすること(今日一日の反省や明日への想い)。

寝る前の心がけは、想いが潜在意識の中に浸透しやすい時間だそうです。
また、寝る前に5分でも10分でもよいから、読書をする時間を習慣をつけると、
読んだ本の内容が無意識のうちに、潜在意識の中に蓄積されるとのことです。

私も寝る前に枕元の本を手に取る習慣をつけていますが、2−3ページで目蓋が閉じてしまう
こともしばしば。睡魔と格闘の毎日です(笑)。 

投稿日時:2010.06.30(Wed) 19:31:00|投稿者:tokunaga