需要の見つけ方


藤田 田 氏(日本マクドナルド創業者)の著書より一部抜粋いたします。

以下 拝借文

『周囲を見わしても、絶対に儲からないことをやって泣いている人が、
あまりにも多いように思われる。そういった人たちは、過去の義理と人情に
拘束されている場合が多い。
そういった悲劇を防ぐためにも、欧米の合理主義を持ち込む必要がある。
ところが、日本人の心の片隅には、どういうわけか、欧米の合理主義を排除
したがる何かがある。

だから、泣きながら辛抱する。失敗しても仕方がない。俺は学歴もないし、
頭も悪い。失敗するのは当然なんだ。。。そういって自分を慰めている。
私に言わせると、そこがおかしいのだ。これは、一種の逃避にほかならない。
逃避をしていて、商売に勝てるわけはない。

過去の義理や人情に拘束されずに、まず、どこに需要があるのかを
見極めることが、大切である。
需要を発見するには、それなりの研究も
必要だ。ぽかんとしていても、世間のほうから、こういう需要がありますよ、
と教えてくれると思ったら大まちがいだ。世間はそれほど甘くない。


戦時中の物資が不足している時代なら、何が不足し、どこに需要があるかは、
簡単に発見できた。しかし、今日のように、これだけ物資が豊富になり、
人間が贅沢になると、どこに本当の需要があるのか、みつけにくい。


食べものにしても同じことである。食べものもあまっていて、
誰もが何を食べるべきか迷っているのが現状である。
だから、相手の口の中へ、なんとかしてハンバーガーを押し込んで
いかなければならない。それがむずかしいのだ。

どこに需要があるかを、まず発見し、売れる物を、売れるときに、
売れる値段で売ることが、肝心である
。』

** 出所 『Den Fujitaの商法2』 藤田 田氏 **


この著書は1999年に出版されたものですが、
今でも書かれている内容は全く色褪せしていません。
それどころが、マーケットが成熟している現代にこそ、
これらの言葉が、重みを増しているような気がします。

成熟した市場で商売を続けて行く私たちにとって、
藤田氏の『考え方』はたいへん参考になります。

投稿日時:2010.01.26(Tue) 11:05:00|投稿者:tokunaga