”建もの探訪” つながり

テレビ朝日のご長寿番組 ”渡辺篤史の建もの探訪”

その番組に、今度、義兄の家が出ることになりました。
20日に撮影が無事終了し、4月の中旬に放送されるそうです。
どんな切り口で、放送されるのか楽しみです。
正式な放送日が決まりましたら、また告知させていただきます。

義兄宅は「幸田 章建築設計所」に設計していただきました。
幸田 章先生に設計を依頼することになったきっかけも”建もの探訪”でした。
幸田 章先生のご自宅が、建もの探訪で放送されているのを見て、
私が義兄に先生を紹介したことがそもそもの縁でした。

私が幸田先生の設計を気に入ったポイントは、

1 木材の特質をよく理解された上で、適材適所に木材を使用していること。
2 住み手のライフスタイルを熟慮した設計をしている。
3 シンプルでありながら、計算された奥深い設計をしている。
4 インテリア目線から空間の構築ができている。
5 そして、最後に、一生住みつづけられる設計であること。

簡単にまとめると、こんな感じです。

私も様々な設計士の作品を見てきましたが、幸田先生の設計は私の感性に
ビビビとくるものがありました。「住まいの本質」を理解されているこの先生であれば
安心して兄に紹介できると。
また、義兄も実際に先生にお会いし、意見を交換するなかで、幸田先生に是非
設計をお願いしたいと思ったそうです。

日本の住宅の価値は、新築時が一番高く、その後は、右肩下がりで価格が下がって行きます。
そして、終いには査定価値がゼロになるという、可笑しな現象があります。
一方、アメリカやヨーロッパの国々では、適切なリフォームをすることで、
40年、50年経過した住宅でも資産価値が維持できる。
場合によっては、購入時の価格よりも高い値段で売却した例もたくさんあります。

そのような違いを見聞するにつけ、私たちは日本人は「住まいの本質」を再考する時期
にきていると切実に感じています。

私は、設計者の大事な役割の一つとして、価値の下がりにくい家を設計することだと
思っています。50年経っても価値のある家 そのような思考に基づいて住宅設計が
できる人こそが、真の設計士と呼べるのではないでしょうか。

建もの探訪

投稿日時:2011.02.23(Wed) 12:07:14|投稿者:tokunaga