間伐材 間伐作業について

先日、熊本県人吉市にある山林を見学する機会がありました。
訪れた山は、県外の林業家の方が育林(管理)している見事な山でした。

最近は、環境や資源問題がマスメディアでクローズアップされることも多くなり、
一般の方も間伐材に対する関心が高まっています。

そこで、間伐作業の風景と間伐された山(適切に管理された山)の写真を少しご紹介します。

(注)
間伐とは、植林して15-20年位経過した木を間引きすることで、残された木の健全な成長を促すことです。間伐をすることで、木が成長しやすい環境を作るのです。

間伐する為の作業道。間伐した木材を搬出すための道です。伐採する現場の斜面に作って行きます。
間伐する為の作業道

間伐作業(この現場では3人体制で作業を行っています。)
間伐する立木を選びチェーンソーで切り倒す人、倒した木材を枝打ち、採材をする人
採材した木材を搬出する人 それぞれが役割分担をしながら作業を行います。
間伐作業

間伐された山 木と木の間に空間ができています。光が差し込む美しい森になります。
土壌の栄養を吸収して、立木も真っ直ぐに伸びて行きます。
間伐された山 

間伐された山 

葉枯らし間伐
山頂側に向けて木を切り倒し、枝葉をつけた状態で3ヶ月程度その状態にしておきます。
そうすることで、枝葉から水分が蒸発し、木材の乾燥が進むと同時の木肌もきれいになります。
葉枯らし間伐

鹿による被害
野生の鹿が根元付近の皮を食べてた跡です。無惨な姿になっています。
木の生長を阻害し、木材の商品価値を下げてしまいます。
被害防止のために、林地への侵入防止ネットを張ったり、植林した木材一本ごとにネットを巻いたりしています。
鹿が根元付近の皮を食べた跡 

間伐材(桧・枝打ち材)住宅用柱に製材されます。
間伐された桧

参考資料

林野庁     間伐とは? 
森林林業学習館 間伐と環境保全 

投稿日時:2011.11.19(Sat) 11:20:55|投稿者:tokunaga